令和5年度
第8回 農家訪問
7月20日(木) 9:15〜12:00
現在志方町で農業を営まれている前田さんを訪問。
圃場の見学とお話を伺いました。
圃場1 スイカ、ナス、さつまいも、枝豆、ねぎ、カボチャ、サトイモなどを育てています。
山からおりてくるイノシシ、アライグマの被害から作物を守るため電気柵で畑を囲っています。
○受講者「スイカがとてもきれいに育っていますが、カラスに食べられていないようですが、どうされてますか」
●生産者(前田さん)「この辺のカラスは賢い、前には網をしたりしてたがそんなんせんでもスイカのところに黒のテグスを張っておいたら来ないと他の生産者さんに教えてもらった」
圃場見学 1箇所目
■圃場見学
・2箇所の圃場を見学
カボチャ、スイカを何本仕立てで育てているのか、ナスの支柱の工夫、今ナスを育てている受講者からの質問に答えてくださいました。
サツマイモ(紅あずま)挿木の時期6月まで、出荷時期、今は貯蔵はしていないが昔の親の時代のサツマイモの貯蔵についての話など。
●講師「温度調整して貯蔵によっては出荷の時期をかえる方法、しかし畑の面積があれば、貯蔵でなくても12月の甘く美味くなり値段も高く売ることができる。」
圃場見学 2箇所目
圃場2 スイカ、メロン、トマト、梨瓜などを育てています。
生産者(前田さん)「今年の梨瓜は、梅雨が早かったのか温度が上がってきても花の咲きが良くなく交配がうまくいかない、ミツバチがいれば良いのですが人口授粉です。」ウリハムシの予防についての農薬の説明していただき、「湿って草まみれになるとナメクジが出てくるので、綺麗に畑をしていれば、農薬は無くてもナメクジは出ない。」とのことです。
「水やりは昔からの池から引いてエンジンポンプを使ってます。」
風通し良くされているトマト畑です。
○受講者「肥料はどうされていますか」
●生産者(前田さん)「トマトは追肥が大事やねん。教えたろ〜教えたろ〜」トマトの花が咲いたころ追肥「マルチをめくらずに根のところに肥料をやる、追肥をしなければ花が咲いても落ちてしまう。肥料をやりすぎると、割れたり、病気するので気を付ける今までの経験から私のやり方やけど」と快く質問にも応えてくださいます。
■営農組合倉庫でお話しを聞く
野菜を作るのはおもにご主人
今日も元気に畑に行けたなぁと感謝しています。丁寧な袋詰め、値段付け、店舗への出荷は奥様がしています。無理をし過ぎないように続けています。
もともと父が専業農家であったので手伝いをしていた退職後に本格的に農業をしています。
規則正しい生活ができて健康面でも良いかなと思ってます。
……「大変なことはありましたか」
「去年ぐらいまでイノシシ、アライグマ、鳥の被害 せっかく作った野菜を収穫しようかなと思っておった
ところ先に味見してくれて、大根でもさつまいもでも畑の端から端まで全部食い荒らされてしまうこれの対策に一番困った」
……「堆肥はどうされていますか」
牛糞、窒素を混ぜたり、鶏糞を使うこともあります。穴を掘り腐葉土冬落ち葉、ワラ、油かす、米ぬかなど混ぜて4段積みにして発酵促進剤コーラン混ぜたり計画をして作ってます。
……「連作障害についてどうされてますか」
「野菜の栽培ごよみを基準にやってます。連作障害、病気は一目でわかります。」
……「休みはしっかりとってますか」
「雨降り以外は畑に喜んで行ってます。年取ってきたら暑さで病気してはいけないので
この夏は暑さで朝は早く昼は昼寝して水分をとって暑いので4時過ぎなって涼しくなるのを待って畑仕事してます。」
ご夫婦が大切に育てた よく冷えた大玉スイカ羅皇(ラオウ)を全員でいただきました。
スーパーでもなかなか見られないとても大きなスイカを奥様が専用の包丁でサクッサクッと切ってくださり鮮やかな紅色の果肉のスイカが目の前に、受講生の方々も「甘くてとても美味しい!」と絶賛。
ご夫婦が力を合わせて畑の世話を日々の工夫をして野菜を育てています。
お忙しい中、準備をして圃場案内いただき、そして受講生の質問にも丁寧にご対応頂きました。
暑い中、冷たくてとびっきり美味しいスイカをいただき「作り手と食べる人」農業の人を幸せにする力を感じました。
前田さんご夫婦にご協力いただきまして感謝申し上げます。
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